市販の外用ステロイドまとめ(成分別 × 用途別)

1) ベタメタゾン吉草酸エステル(BV)|

やや強い(ストロング)

主用途:湿疹・皮膚炎・かぶれ(顔・陰部は避け、短期使用)

  • リンデロンVs(軟膏/クリーム/ローション)
  • ベトネベートクリームS(クリーム)
  • ベトネベートN軟膏AS(軟膏)※BV+抗生物質(フラジオマイシン)配合:掻き壊して化膿が疑わしいときの短期選択肢

2) ヒドロコルチゾン酪酸エステル(HCB)|

中等度(マイルド寄り)

主用途:湿疹・皮膚炎・かゆみ(顔は“短期”)

  • ロコイダン(軟膏/クリーム/ローション)
  • セロナ(軟膏/クリーム)
  • セロナQTローション(ローション:頭皮・広範囲に塗りやすい)

3) プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA:アンテドラッグ)|

中等度

主用途:虫さされ・かゆみ〜軽〜中等度の皮膚炎

  • ムヒアルファEX(クリーム)
  • 液体ムヒアルファEX(液)
  • ウナコーワエースL(液)
  • ウナコーワエースG(ゲル)
  • ウナコーワエース プレミアムL(液)
  • ウナコーワエース プレミアムG(ゲル)
  • メディクイックHゴールド 頭皮ローション(頭皮の湿疹・かゆみ向け)

4) デキサメタゾン酢酸エステル(DXA)|

やや弱〜中等度

主用途:虫さされ・かぶれ・かゆみ

  • 液体ムヒS2a(液)
  • ムヒS2a(クリーム)
  • ウナコーワクールα(液)
  • オイラックスDX(クリーム/液)
  • ムヒベビーS(液)※敏感肌・小児向け低濃度系

5) フルオシノロンアセトニド(FA)|

やや強い(ストロング)

主用途:湿疹・皮膚炎・かぶれ(抗菌配合のタイプは“化膿を伴う皮膚症状”に対応)

  • フルコートf(FA+フラジオマイシン/軟膏)※掻き壊し・とびひ様など「化膿を伴う」ときの短期選択肢

6) 痔(肛門部)

専用

:ステロイド配合

プレドニゾロン酢酸エステル(PRED酢酸)

  • ボラギノールA(軟膏/注入軟膏/坐剤)
  • ジーフォーL(軟膏/注入軟膏)

ヒドロコルチゾン酢酸エステル(HCA)

  • プリザエース(軟膏T/注入軟膏T/坐剤T)…止血・血管収縮・殺菌・保護など多成分で厚め、**内側(注入/坐剤)**にも対応
  • プリザS(クリーム/坐剤)…外用中心で日常使いしやすい設計(坐剤もあり:外側のかゆみ〜軽〜中等度の炎症から)

比較メモ(要点)

  • プリザエース:多成分+注入/坐剤で出血・内側の違和感が強いケースに向きやすい
  • プリザS:クリーム/坐剤で外側中心の症状やまず試す1本として扱いやすい
  • ボラギノールA:ステロイド配合で炎症・痛み・はれがつらい時に速さを狙える
  • (参考)ボラギノールM:非ステロイド(グリチルレチン酸等)。マイルド志向・ステロイド回避ニーズに

使い方のコツ

  • 顔・まぶた・陰部は弱め〜中等度を“短期”(数日〜1週間)。広範囲・長期連用はNG
  • 1〜2週間で改善しない/悪化する → 早めに受診
  • 掻き壊し・化膿が疑わしい:抗菌配合(ベトネベートN/フルコートfなど)を短期間だけ
  • 頭皮はローション型を選ぶとムラなく塗りやすい(メディクイックHゴールド等)
  • 小児・妊娠授乳・基礎疾患や併用薬がある方は店頭で相談
  • **虫さされは“虫さされ棚”、湿疹は“皮膚薬棚”、痔は“肛門薬棚”**に分かれがち。迷ったらスタッフに確認

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※本記事は一般的な情報提供です。薬の使用前は表示・添付文書を確認し、不安があれば医師・薬剤師・登録販売者へ。

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