ドラックストアですぐ買える咳止めリスト(鼻炎起因の場合の鼻炎薬も入れてあります)

まずは元記事「風邪の後に咳だけ治らない…」のセルフチェックで“タイプ”を決めてから選んでください。ここでは**「すぐ買える」「使い分けが分かりやすい」**ことを最優先に、代表的な市販薬を症状別に並べました。用法・年齢制限は各製品の添付文書を必ず確認してください。

① 乾いた咳(コンコン/むずむず系)向け — 主役は「鎮咳薬」

A. 非コデイン系(まず試しやすい)

  • 新コンタック せき止めダブル持続性(デキストロメトルファン+ジプロフィリン)
     1回1カプセルで約12時間持続、コデイン無配合。第2類。 
  • パブロンせき止めトリプル錠(デキストロメトルファン+クロルフェニラミン+メトキシフェナミンほか)第2類。 

コツ:就寝前に1回をうまく使うと“咳で眠れない”を減らしやすいです。

B. コデイン系(より“止めたい”方向・短期運用)

  • エスエスブロン錠(ジヒドロコデイン含有)指定第2類。 
  • ベンザブロック せき止め錠(ジヒドロコデイン+ブロムヘキシン等)指定第2類。 

注意:眠気や便秘、運転不可などの注意点あり。購入時に年齢・使用目的・数量の確認が行われます(下記「購入時の確認」参照)。

② 痰がからむ咳(ゴホゴホ)向け — 「去痰+必要時に軽い鎮咳」

  • エスエスブロン液L(デキストロメトルファン+グアイフェネシン+クロルフェニラミン)第2類。 
  • 新ブロン液エース(ジヒドロコデイン+グアイフェネシン+クロルフェニラミン等)指定第2類。 

使い分け:日中は去痰寄り(水分・加湿と併用)/夜だけ少量の鎮咳で眠りをサポート。

③ 鼻炎が原因っぽい(後鼻漏でむせる・朝に痰感)— 咳止めの“補助”として鼻炎薬

A. まず取り入れやすい“日中向け”

  • アレグラFX(フェキソフェナジン:眠くなりにくい第2世代)第2類。 
  • クラリチンEX(ロラタジン:1日1回)第2類。 

目安:数日〜1〜2週間の継続で後鼻漏が落ち着く→咳の誘発が減るタイプ。

B. “今夜つらい”を短期でしのぐ(夜だけ)

  • レスタミンコーワ糖衣錠(第一世代:ジフェンヒドラミン)第2類。強い眠気に注意。 
  • ストナリニS/ストナリニ・サット(第一世代+鼻づまり成分)第2類。※眠気・口渇あり。 

使い方:就寝前のみ・3〜7日以内の“短期ナイトユース”。日中のパフォーマンス重視ならAを優先。

C. 点鼻ステロイド(鼻の炎症を根本から抑える)

  • ナザールαAR 0.1%(ベクロメタゾン)指定第2類。通常朝夕1日2回。 
  • **フルナーゼ(フルチカゾン)**指定第2類。使用制限(15歳未満不可など)に注意。 

コツ:点鼻は就寝前にも。最初の数日は効果の立ち上がりに時間がかかるため、A(第2世代)と併用すると安定しやすいです。

④ 子ども向け(年齢・用量のラベル厳守)

  • 小児用エスエスブロン液エース など(製品によって年齢範囲・回数が細かく設定)※ラベル指示に従う。 

重要:12歳未満は服用不可の咳止め(特にコデイン/ジヒドロコデイン含有)があります。必ず年齢欄を確認。

⑤ 購入前に知っておきたい「販売時の確認」について

  • コデイン/ジヒドロコデイン/(一部)メチルエフェドリン等を含む製品は、「濫用等のおそれのある医薬品」として位置づけられ、店頭で年齢・使用目的・購入数量の確認、必要量の範囲での販売などが行われます。2023年4月から指定範囲が拡大されています。 

使い分け・最短ガイド

  • 乾いた咳:まずは非コデイン系(デキストロメトルファン)→強く止めたい短期はコデイン系(要注意・要確認)
  • 痰がらみ:去痰+水分・加湿、夜だけ軽く鎮咳
  • 鼻炎由来っぽい:第2世代抗ヒスタミン or 点鼻ステロイドを咳止めの補助に/“今夜つらい”は第一世代を夜だけ短期
  • 子ども:年齢と用量を厳守(12歳未満不可の製品あり)

共通の注意:運転前は眠気成分NG/同系成分の重複(総合感冒薬+咳止め など)を避ける/**改善乏しい・悪化・長引く(8週超)**は受診へ。

※本ページは一般向けの目安です。妊娠・授乳中、持病や多剤併用がある方は店頭で薬剤師・登録販売者に必ず相談してください。

(参考:各製品の公式情報や公的資料を確認しています。製品情報:新コンタックせき止めW持続性、パブロンせき止めトリプル、エスエスブロン関連、アレグラFX、クラリチンEX、ナザールAR/フルナーゼ等。販売制度:濫用等のおそれのある医薬品の厚労省・PMDA資料 ほか。) 

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※本記事は一般的な情報提供です。薬の使用前は表示・添付文書を確認し、不安があれば医師・薬剤師・登録販売者へ。

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